HandBrakeでエンコードすると音ズレが発生した?HandBrakeの音ズレ対策を解説!
人気な動画変換ソフト「HandBrake」を使用して、DVD/BDを各種動画ファイルに変換する、またはMP4/MKV/WebMなどの動画ファイルの間に相互変換する人がたくさんいますよね。
でも、変換前は音ズレしていないのに、HandBrakeでエンコードすると、映像と音声に音ズレ問題がよくあるようです。
今回はHandBrakeの音ズレ対策を解説します。HandBrakeの音ズレを直す方法を知らないなら、ご参考ください。
1. HandBrakeの音ズレ原因
HandBrakeでDVDや動画等をエンコードすると、音ズレしてしまうことが少なくないです。
エンコードしたDVDや動画の最初から最後まで音ずれしているとか、途中から徐々に音ズレが起こるとか、音ズレ現象も異なります。
では、HandBrakeの音ズレ原因は一体何でしょうか?
- 1エンコード前から音ズレしている;
スマートフォンやパソコンなどでビデオを撮影・録画した場合、端末のスペック問題や、機器に負担がかかりすぎてしまうことで音がズレてしまうことがあります。
動画素材の映像と音声がずれている場合、HandBrakeでそのまま読み込んで、他のフォーマットにエンコードすると、音ズレ問題が存在します。
- 2HandBrakeのエンコー設定ミス;
一般的に、音ズレが発生する主な原因はエンコードを行う際には、動画のフレームレート、音声のサンプリングレートの設定が適切していないのです。
フレームレートとは1秒間の動画で見せる静止画の枚数(コマ数)です。
動画によって、フレームレートが異なります。HandBrakeで動画をエンコードする時、映像のフレームレートを変えると、音ズレが発生しやすいです。例えば、動画素材のフレームレートは23.976fpsです。エンコード際に23.98fpsとして処理したら、徐々に音ズレしてしまいます。
また、フレームレートは可変フレームレート(VFR)と固定フレームレート(CFR)の2種類があります。
HandBrakeは可変フレームレートで動画をエンコードすることができます。でも、可変フレームレート非対応の再生ソフトを使って、動画を再生したら、音ズレが出る可能性が高いです。スマホや撮影・録画した動画やデジカメで撮影した動画、デスクトップキャプチャソフトで録画した動画などはほぼ可変フレームレートなので、ご注意ください。
サンプリングレートとは1秒間に何回処理するかを表すことです。
HandBrakeで動画をエンコードする時、元の音声サンプリングレートを変更したら、音ズレが起こることがあります。例えば、元の音声部分のサンプリングレートは48000Hzですが、エンコード時44100Hzに設定したら、元ファイルより音声が短くなって、音レズが発生する可能性があります。元の音声部分のサンプリングレートが48000Hzだったら、エンコード時も48000Hzにした方が絶対良いです。
ちなみに、映像フレームレートのそれぞれ違う動画、或いは音声サンプリングレートのそれぞれが違う動画を繋げてエンコードした場合、音ズレが発生しやすいです。
- 3分以下の短い動画の場合、動画のフレームレート、或いは音声のサンプリングレートを変更しても、音レズが全く気が付きません。
ヒント:
- 3パソコンが古すぎる;
低スペックのパソコンを経由して、高参照、CABACエントロピーコーディング、ピラミッド型Bフレーム、8*8変換などの高条件で動画をエンコードすれば、音ズレが発生しやすいです。
また、パソコンのハードウェアが古すぎると、HandBrakeの音ズレ問題を簡単に引き起こします。
- 4メディアプレイヤーに問題がある;
HandBrakeでエンコードした動画をWindows Media PlayerやVLC、QuickTimeプレーヤーなどのメディアプレーヤーで再生する時、時々問題が発生します。コーデック、タイムスケール及びソフト本体の問題でビデオとオーディオが同期しないという問題を引き起こす可能性もあります。
- 5コーデックに問題がある;
HandBrakeに読み込ませた動画ファイルのコーデックに問題があるので音ズレが引き起こすことがあります。
一般的には、一つのコーデックは映像コーデックと音声コーデックで作成されています。
エンコード用のソフトは映像、或いは音声のコーデックに対応していなければ、エンコードした動画ファイルの音ズレや音が出ない現象が起こります。
なお、他にもHandBrakeの音ズレ問題を引き起こす原因はいくつかあると思いますがおおまかにこの5つが大きな原因であると言えます。
2. HandBrakeの音ズレ対策
HandBrakeでエンコードする時の音ズレ原因は様々なので、解決方法も色々です。
次は、HandBrakeの音ズレ対策についてまとめて見ました。HandBrakeの音ズレ問題が出た場合、以下の対策を取って試しましょう。
対策@、オリジナルビデオに問題あるかどうかを確認する
HandBrakeでエンコードした動画ファイルは音ズレが生じる場合、メディアプレイヤーで動画素材を最初から最後まで再生して、オリジナルビデオに問題あるかどうかを確認してください。
動画素材のビデオとオーディオが同期しない場合、音ズレを修正できるソフトウェアを使って直してください。
動画の音ズレを直す方法についてはこちらをご覧ください。
対策A、エンコード時のビデオ・音声部分を正しく設定する
動画素材は問題ないのに、Handbrakeに取り込んでエンコードしたら、音ズレが発生することもあります。それはエンコードを行う際に、Handbrakeのビデオ・音声部分を正しく設定していないからです。
音ズレを回避するには、Handbrakeで動画素材のフレームレートに合わせて、エンコード時のフレームレートを設定してください。例えば、
元の動画素材は29.97FPSだったら、30FPSでエンコードすると映像が徐々に遅れていて、音ズレが生じます。フレームレートを29.97FPSに変更してからエンコードすると問題ないです。
また、可変フレームレート対応可能なメディアプレイヤーや動画編集ソフト等が少ないから、可変フレームレートを固定フレームレートに変更することで、Handbrakeの音ズレ問題を回避することができます。
【HandBrakeで動画をエンコードする時、音ズレを回避する方法】
- Step1、HandBrakeを起動し、動画素材を取り込みます。
- Step2、「Video(動画)」タグをクリックし、「Video Codec」を「MPEG-4」に設定します。
- Step3、「framerate(FPS)」欄を「Same as source」に変更し、「Constant Framerate」にチェックを入れます。
- Step4、「Quality」欄の下にある「constant Quality」にチェックを入れて、下のマークを一番右まですライトします。
- Step5、「Browse」をクリックして出力先を選んだあと、「Start Encode」をクリックするだけです。
対策B、エンコード用のパソコンを替えてみる
パソコン本体に問題があるので、HandBrakeでエンコードした動画は音ズレ問題が出ることがあります。
そういう時、パソコンを替えることで音ズレ問題を解消するかもしれません。
だから、古いパソコンを使っているなら、他のパソコンで再びエンコードしてみてください。
対策C、他のメディアプレイヤーを使ってみる
HandBrakeでエンコードした動画をメディアプレイヤーで再生すると、メディアプレイヤー本体の問題で音ズレ問題が発生する可能性もあります。
HandBrakeの音ズレ問題が出たら、パソコンに標準搭載されているWindows Media Player/ QuickTimeプレーヤーのほか、高性能のメディアプレイヤー「5KPlayer」や「VLC」で再生してみてください。
対策D、エンコード際のコーデックを変更してみる
エンコードのコーデックを変更することで、HandBrakeの音ズレ問題を直せるかもしれません。
HandBrakeで動画ファイルを各種のコーデックに変換することができます。HandBrakeの音ズレが発生したら、エンコード時のコーデックを変えて試しましょう。
- HandBrakeを起動したら、「Video(動画)」タグをクリックし、「Video Codec」にてコーデックを「MPEG-4」「h264」などに設定できます。
対策E、HandBrakeの代わりになるソフトを使う
HandBrakeの音ズレ問題を解決できない場合、ソフト本体は何らかの問題があるかもしれません。そういう時、HandBrakeの代わりになるソフトを使うのは賢明です。
ほぼすべての動画ファイルが読み込み、再エンコードできます。高品質エンジンやハードウェアアクセラレーションなどの先進的な技術を採用しているので、高品質・高速変換が可能です。また、基本的な動画編集機能も搭載されています。
【Winxvideo AIで動画を変換する方法】
- Step1、Winxvideo AIを起動し、変換したい動画素材をドラッグ&ドロップして追加します。
- Step2、出力プロファイルの選択画面が表示されるので、変換したいフォーマットを選び、「OK」を押します。
- Step3、「参照」をクリックし、出力される動画ファイルの保存先を指定します。その後は「RUN」をクリックするだけです。
HandBrakeの音ズレ対策は以上です。
この記事を書いた人:高木
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