【PAL NTSC変換】PAL放送方式のDVDをNTSCのDVDに変換する方法
海外から購入したDVDは自宅のDVDプレイヤーでは再生できなくて、困っているでしょう。
それはお持ちのDVDプレイヤーはその海外製のDVDの放送方式と互換性がないからのです。本文では、DVDの放送方式PALとNTSCの特徴と違いを紹介します。
また、一部の日本製DVDデッキ/DVDレコーダーが再生できないPAL放送規格のDVDをNTSCに変換する方法を紹介します。
豆知識
まずはDVD放送方式やPALとNTSCの違いを説明します。
DVDの放送方式について
DVDにはテレビと同じように国によって放送方式の違いがあります。NTSC、PAL、SECAMの3種類の放送方式に分けられています。たとえリージョンコードが一致したとしても放送方式が違っているとDVDプレーヤーで再生することができません。
DVDの放送方式として、世界には「NTSC」「PAL」「SECAM」という3種類の方式が存在します。フランスや旧ソ連圏などで使われているSECAM再生機にはPAL変換機能が付いているため、PALとして考えることが多いです。
PALとNTSCの違い
ここでは主にPAL放送方式とNTSC放送方式の違いを紹介します。まずPALとNTSCを別々に紹介します。
PALの特徴
PAL( phase alternating line、位相反転線)とはカラーコンポジット映像信号の規格です。PALは地上波アナログカラーテレビ放送の方式の一つです。1967年に旧西ドイツのヴァルター・ブルッフによって開発され、フランス以外の西ヨーロッパ諸国をはじめ、中国、ASEAN諸国やアフリカの一部、中東の大部分、ブラジル、オーストラリアなどで利用されています。水平方向の走査線数が625本(ブラジルでは525本)で、毎秒25フレーム(1秒間に25回画面を書き換える)のインターレース方式です。名が表す通り走査線毎に色信号の位相を反転しており、ある程度の位相エラーを自動的に補正して色を出すことができます。走査線毎に位相を反転させることから命名されました。
NTSCの特徴
NTSCとはNational Television System Committee(全米テレビジョン放送方式標準化委員会)が策定したコンポジット映像信号(特に1953年に定められたカラーテレビ)とそのテレビジョン放送の方式(規格)を指します。NTSCの規格は、525本の走査線を、毎秒30フレームの速度で飛び越し操作を行う(インタレース方式)と規定されています。NTSCは米国をはじめ、日本、台湾、韓国、中南米などでも採用されています。
PALとNTSCの違い
NTSC | PAL | |
---|---|---|
名称 |
NTSC方式 |
パル方式 |
仕様 |
毎秒30フレームのインターレース方式 |
毎秒25フレームのインターレース方式 |
使われている国 |
日本、米国、カナダ、中南米など |
欧州、アフリカ、中国、オーストラリア、ブラジルなど |
PAL放送方式のDVDをNTSCのDVDに変換する理由
日本のアナログ放送方式は、NTSCを採用しているから、日本製のDVDプレーヤーではPALのDVDを再生できない機種が大多数です。
PALのDVDを日本製のDVDデッキで再生するには、何か解決方法はあるでしょう。
@ PAL/NTSC変換機
PAL/NTSC変換機によって、PALのDVDを再生することができます。しかし変換機が一般販売していないプロ機器なので桁違いに高額です。
A DVDリッピングソフトとオーサリングソフトでPAL放送方式のDVDをNTSCに変換
パソコンでソフトを使うという方法もあります。DVD変換ソフトによって、DVDデータをPCに保存して、そしてそのデータをフリーオーサリングソフトによって、空DVDに書き込みます。NTSCのDVDに変換すれば、国産DVDプレーヤーでも問題なく再生できます。しかもDVDをバックアップして、スマホやタブレットでもDVD動画を視聴することができます。これで日本でPALのDVDを再生することもできます。
これからはパソコンでPALのDVDをNTSCに変換する方法を紹介します。
PAL放送方式のDVDをNTSCのDVDに変換する方法
そもそも規格が違っていて、一発でDVDの放送方式をPALからNTSCに変換することができません。また、DVDディスクには地域ごとにリージョンコードという規格もあって、その規格対応のDVDデッキでないと再生できません。なので、PALのDVDをNTSCのDVDに変換するには、DVDから映像抽出→抽出したDVD書き込みという2つのステップが必要です。
PAL放送方式のDVDから映像を抽出する
PAL放送方式のDVDから動画を抽出するには、DVDリッピングソフトが必要です。ここで利用するDVDリッピングソフトは定番中の定番のWinX DVD Ripper Platinumです。
国内定番の人気DVDリッピングソフト
WinX DVD Ripper Platinumは、使いやすいDVDリッピングソフトです。DVDを通常のMP4などの動画形式に変換するだけではなく、DVDをスマホやタブレットに取り込むこともできます。それに、最も優秀な機能として、コピーガード付きDVDも簡単にコピーすることができます。
- 【コピーガード】対応するDVDコピーガード種類が業界随一!
- 【無劣化】1:1画質劣化なしでDVDから動画を抽出できる
- 【高速】GPUアクセラレーション技術対応、5分だけでPALのDVDから動画を抽出可能
- 【簡単】初心者にやさしくて、ソフトのUIを見れば使い方がすぐわかる
- 【編集機能】不要な部分をカット、タイトル抽出、動画拡大、字幕追加が自由にできる
特徴
WinX DVD Ripper PlatinumでPAL放送方式のDVDから映像を抽出する方法
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WinX DVD Ripper Platinumを起動してください。「DVDディスク」ボタンをクリックして、「元のDVDディスクを選択」の下にあるドロップダウンメニューからPALのDVDを選択して、「OK」を押してください。
P.S. 「自動検出」にチェックが入れたままに「OK」ボタンを押して、DVDをソフトに追加します。( もし追加したDVDはアダルトDVDなら、「強制ISO」にチェックを入れてください。)
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ポップアップされた画面で、出力プロファイルを選択します。「DVDバックアップ」→「フルタイトルコピー」→「OK」の順でクリックしてください。
「フルタイトルコピー」というのは、無劣化でDVDのコンテンツをコピーすることです。DVDにあるのあらゆる字幕トラック、音声トラック、ビデオトラックは全部一緒にコピーします。エンコードはしません。画質はそのまま維持します。
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ソフトの下部にある「参照」ボタンによって、抽出したPAL放送方式のDVDの映像の保存先を選択します。
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「RUN」ボタンをクリックしたら、PALのDVDから映像を無劣化抽出タート!
PAL放送方式のDVDから抽出した動画をNTSC規格でDVDに書き込む
PALのDVDから抽出した動画をNTSC規格でDVDに書き込むにはDVDオーサリングソフトが必要となります。
WinX DVD Author:必要なオーサリングソフト
タイトルメニュー、チャプターメニューを簡単に作成できるフリーオーサリングソフト。初心者でも迷わずに編集した動画をDVD +/-R、DVD+/-RW、DVD+R DLとDVD DL+/-RWなどのDVDに書き込むことができます。
- 【高画質】ソース動画の高画質を最大限に維持して、大画面のテレビでも視聴するのも綺麗に見える
- 【高速】オーサリングリング作業は高速で行い、一般のソフトより早く抽出したPALのDVD動画をNTSCのDVDにコピー
- 【DVDディスク】DVD-Rだけでなく、DVD+R、DVD±R DL、DVD±RW、DVD-RAMという種類のDVDには全対応
- 【互換性】WinX DVD Authorのオーサリング標準は日本製ブルーレイ/DVDレコーダー・DVDデッキ・DVDプレーヤーなどと互換性がよくて、殆どの機器で再生可能
- 【カスタマイズ】DVDのタイトルメニュー、チャプターメニューを個性的なものにすることができ、動画を更に編集することもできる
特徴
WinX DVD AuthorでPAL放送方式のDVDから抽出した動画をNTSC規格でDVDに書き込む方法
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空白のDVD-RをPCのDVDドライブに挿入して、WinX DVD Authorを起動してください。「Video DVD Author」をクリックして、オーサリング機能を呼び出します。
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「+」ボタンからソースのビデオファイルを追加してください。(二つ以上のビデオを同時に追加できる)
「>>」ボタンをクリックして、次のページへ行ってください。P.S. 「.srt」の字幕も追加可能
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タイトルメニュー、チャプターメニュー、メニューのBGM、背景画像を設定してから、「>>」ボタンをクリックしてください。
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日本はNTSC DVDをサポートするから、アウトプットファイルフォーマットを「NTSC」に選択してください。そして「Start」ボタンをクリックして、PAL放送方式のDVDから抽出した動画をNTSC規格でDVDに書き込みがスタート!
この記事を書いた人:アキ
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