CDとDVDの違い(構造、容量、規格、用途、見た目など)と簡単な見分け方をご紹介!
CDもDVDも、音楽や映像、写真などのデータを記録できる円盤状の光学ディスクですが、構造や容量、規格、用途、見た目等の面で違いがあります。
皆さんは「CDとDVDの見分け方は分からなくなって困る」といった経験がありませんか?
本記事では、CDとDVDの違い、簡単な見分け方、書き込み方法について詳しく紹介します。CDとDVDの区別が知りたい方はぜひご覧ください。
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CD、DVDとは
CDとは
読み方: シーディー
正式名称: コンパクトディスク
英語: Compact Disc
CDはデジタル化したメディア情報(音楽・画像・文字など)を記録するための第1世代光学ディスクで、音楽記録用として普及しています。
DVDとは
読み方: ディーブイディー
正式名称: デジタル ヴァーサタイル ディスク
英語: Digital Versatile Disc
DVDとはデジタル情報(ビデオ・音楽・画像・文字など)を記録するための第2世代光学ディスクの一種で、特に映像保存用のディスクとして使われることが多いです。
- 【メモ】:代表的な第3世代光学ディスクがブルーレイ(Blu-ray Disc,BD)です。
CDとDVDの違いって何?
CDとDVD両方とも光学ディスクの一種類で、レーザー光を当て、反射光によってデータの読み出しや書き込みをする仕組みとなっていますが、基本的に互換性がないです。
ここから、CDとDVDの違いを構造、容量、規格、用途、見た目に分けてご紹介します。
➀. 構造
CDは直径12cm、厚さ1.2mmのディスク盤です。断面にすると上から「保護層(ラベル側の硬い層)」「反射・記録層(アルミ製で光を反射するための層)」「樹脂層(裏側の透明な層)」の3層構造になってます。
DVDの構造は基本的にCDと同じです。でも、CDがディスク1枚であるのに対し、DVDは厚さ0.6mmのディスク2枚を貼り合わせたものです。
また、DVDには、片面1つの記録層を持つタイプと、片面2つの記録層を持つタイプです。最大では両面4層記録が可能となっています。
➁. 容量
CD1枚の容量は650と700MBの2種類があります。
DVDの容量は片面 1層4.7GBで、片面2層8.5GBです。
CDに比べると、DVDの容量はかなりアップしているので、CDで記録できない長時間動画の記録が可能です。
それは同じ直径12cmのCDとDVDで情報を記録するときに使用されるピット(くぼみ)の大きさや密度が大きく違っているからです。
基本的にピットはサイズが小さく、密度が高いほど、記録容量が大きくなります。
- CD:最短ピット長0.83μm、ピット幅0.5μm、トラックピッチ1.6μm
- DVD:最短ピット長0.4μm、ピット幅0.3μm、トラックピッチ0.74μm
更に、DVDはディスク2枚を貼り合わせる構造なので、より大きな容量のデータを記録することができます。
CDやDVDの規格によって記録容量も異なるので、気を付けてください。
➂. 規格
実には、CD、DVDにはいくつかの規格があり、規格ごとにそれぞれ特徴も異なります。
CDには、「CD-ROM」「CD-R」「CD-RW」の3つの規格があります。それぞれの特徴は以下のようです。
規格 |
特徴 |
CD-R |
容量650MBおよび700MB; |
CD-RW |
容量650MB; |
CD-ROM |
最大容量800MB; |
- 【メモ】:CD-ROMドライブではCD-RやCD-RWの読み込みは可能です。
DVDには、DVD-ROM/ DVD-RAM/ DVD-R/ DVD+R/ DVD-RW/ DVD+RW/ DVD-R DL/ DVD+R DLという8つの規格があります。それぞれの特徴は以下のようです。
規格 |
特徴 |
DVD-ROM |
容量片面4.7GB; |
DVD-RAM |
容量片面4.7GB; |
DVD-R/DVD+R |
容量片面4.7GB; |
DVD-RW/DVD+RW |
容量片面4.7GB |
DVD-R DL/ DVD+R DL(片面2層) |
容量片面8.5GB; |
- 【メモ】:一部のDVD-ROMドライブ/DVDプレーヤーでは、DVD-RAM /DVD-R/ DVD+R /DVD-RW/ DVD+RWの読み込みができます。
➃. 用途
用途に応じて、CDもDVDもぞれぞれ2種類に分けられます。ぞれぞれの用途の違いについては以下の通りです。
【CDの用途】
CDは「音楽用CD」と「データ用CD」の2種類に分けられます。
- ✅音楽用CD
- オーディオ機器向けの録音用光学ディスクです。CDレコーダーで録音する場合、音楽用CDしか対応しています。また、「音楽用」のCDはパソコンで利用することも可能です。
- ✅データ用CD
- パソコンのデータ記録用光学ディスクです。パソコン上の文書類や音声、動画などを書き込むことができます。
CDレコーダーで音楽を記録するには、「音楽用CD」を選んでください。
パソコン上の音声や文書などを保存する場合は、「音楽用CD」と「データ用CD」のどちらを使っても問題ありません。
ただし、「音楽用CD」は著作権料を上乗せされているので、「データ用CD」よりも価格が高いです。
コスパを考えるなら、「データ用CD」がオススメです。より品質を考えるならやはり音楽用CDを使ったほうが良いです。
【DVDの用途】
DVDにも「録画用DVD」と「データ用DVD」の2種類があります。
- ✅録画用DVD
- デジタル放送の録画に使用できる光学ディスクです。著作権保護技術「CPRM」に対応しているので、地デジや衛星放送などのテレビ番組が記録できます。記録・再生時に、「CPRM」対応のDVDレコーダーが必要です。また、録画用DVDはパソコンで利用しても特に問題はないです。
- ✅データ用DVD
- パソコン上のデータ(画像・ビデオ・音楽・書類など)を保存できる光学ディスクです。基本的にCPRMに対応していないので、デジタル放送の番組を録画することができないです。
デジタル放送のビデオ番組を録画する場合、「録画用DVD」を使う必要があります。
「録画用DVD」と「データ用DVD」のどちらでもパソコン上のデータを保存できます。
でも、「録画用DVD」はCPRMに対応している一方、価格が高いです。
パソコン内のデータバックアップ目的でDVDディスクを購入しようと考えている方に、より安い「データ用DVD」の方がおすすめです。
➄. 見た目
CDとDVDの見た目は共通点が多いです。例えば、
「円盤状」
「径12cm、厚さ1.2mm」
「径12cm、厚さ1.2mm」
「ディスク中央の穴の直径が15mm」
「樹脂製」
「表面が虹色に輝いて見える」
一方、CDとDVDの見た目の違いもあります。
前述の通り、DVDは樹脂板の2枚を貼り合わせたものなので、横から見ると2層構造(真ん中を境に上下の色が違って見える)になっていて、CDと違っています。
また、CDとDVDで利用されるピットの大きさが違うため、見た目で表面にある光沢も異なります。
CDは見た目で白っぽくてアルミ箔の色がかった盤面です。DVDは金色に近い色味です。
CDとDVDの見分け方
構造や容量、規格、用途、見た目等の面でCDとDVDの違いが分かれば、CDとDVDを見分けられるようになります。
CDとDVDの見分け方は二つあります。
【見た目でCDとDVDを見分ける方法】
CDとDVDの見た目の違いがあります。
CDとDVDを区別するには、まず横から見ると2層構造ではないか確認します。
その後、ディスク表面の光沢を見ます。
【パソコンのCD/DVD ドライブに挿入することで何のディスクか見分ける方法】
ディスクをパソコンのパソコンのCD/DVDドライブにセットし、エクスプローラーを開き、左メニューよりPCを選択すると、DVDドライブがディスクの種類のアイコンに変わります。これで、一目で分かるようになります。
ケースや外装、表面にプリントがないディスクは一体何のディスクかわからない場合、この二つの方法で区別してみましょう。
CDとDVDの書き込み方法
基本的に、CDは音楽、写真などの軽いデータを保存することに向いています。DVDは動画のような大きい容量のファイルを保存することが多いです。
では、自宅でパソコンに保存したデータを空のCDやDVDに書き込みしたい場合はどうすればよいでしょうか。
【CDの書き込み】
一般的に、Windowsパソコン標準の「Windows Media Player」を使うことでCDの書き込みを無料で実現できます。
Macユーザーは標準に搭載される「iTunes」「Finder」を使って、音楽などのデータをCDディスクに焼くことができます。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
【DVDの書き込み】
映像や音楽などをDVDディスクに書き込みするには、DVDオーサリングソフトを別途インストールする必要があります。
今や、無料で利用できるDVDオーサリングソフトは多数登場しましたので、おすすめのDVDオーサリングフリーソフト、及び詳細な書き込み方について以下の記事をご覧ください。
まとめ
今回はCDとDVDの違い、見分け方についてご紹介しました。
CDとDVDの見た目はよく似ていますが、構造や容量、規格、用途などに大きな違いがあります。
CDとDVDの違いをしっかりと理解したうえで、簡単に見分けることができます。
更に、自宅でパソコン上の音楽や動画等をCD、またはDVDに簡単に書き込みすることも可能なので、興味があったら、試してみましょう。
この記事を書いた人:高木
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