HandBrakeでインターレースを解除するには?詳しい方法を解説!
● 一時停止した時に映像がぶれて見える
● 動画共有サイトではきれいに再生できない
上記のように、インターレース映像を再生する際にノイズのように横線が出てしまうことがありませんか。そういう場合、インターレースを解除することで、映像を一時停止しても他の物が二重に重なってブレて表示されることがなくなります。
HandBrakeでは、このインターレース方式を解除し、プログレッシブ方式に変換する機能があります。今回はHandBrakeを使ってインターレースを解除する詳しい方法を紹介していきます。
インターレースについて
そもそも、インターレースとはどういった動画の方式なのでしょうか?まずはインターレースについて解説していきます。
インターレースとは
動画には、
- ● インターレース
- ● プログレッシブ
という2種の映像方式があります。
「インターレース方式」は、走査線を1本おきに飛ばして表示する方式です。走査線を奇数番号と偶数番号の2つに分け、それぞれを順に表示することで1枚の画像を映し出しています。つまり、1枚の画像を映し出すためには偶数番号の画像と奇数番号の画像の2回分表示が必要になります。1本ごとに飛ばして表示しているので走査線の間には隙間がありますが、高速で描画されているので人間の目では違和感なく見えます。
「プログレッシブ方式」は、走査線を上から順番に1本ずつ表示させる方式です。インターレース方式1枚の画像を2回に分けて表示すると違い、プログレッシブ方式は1枚の画像を一度に表示します。
- 「走査線」とは:
走査線とは、テレビやディスプレイの画面の水平方向の線のことです。走査線が左から右へと表示されることで画像が映し出され、画像を高速で少しづつ変化させていくことで映像になります。ディスプレイにはこの走査線が何百本〜何千本も表示されており、走査線の本数が多いほど高精細で高画質な映像を映し出すことができます。走査線の表示方法が異なることによって映像の見え方が変わってきます。
インターレース解除
インターレース方式は、1枚の画像を2回に分けて表示しているため、画像の切り替わりを感じにくく、より自然に見えるので、早い動きの映像でも滑らかできれいに映ることができます。特に激しい映像やスポーツなどの動きの速い映像では、インターレース方式を利用することが多いです。
一方、インターレース方式は1枚の画像を2回に分けて表示しているため、インターレース方式では再生できなかったり、きれいに見えなかったりすることがあります。
どうやってインターレースを解除できますか?方法としては二つがあります。
- @ プレーヤーで再生しながらリアルタイムで解除する。
- A エンコードして永久的に解除する。
プレーヤーで再生しながらリアルタイムで解除することもできますが、インターレース解除できるプレーヤーを探すのも面倒だし、Youtubeなどの動画共有サイトへアップロードする場合もインターレースを永久的に解除する必要があります。
次は「HandBrake」でインターレースを解除する手順をチェックしてみましょう。
- 合わせて読みたい:インターレース解除とは何?仕組みなどについてご解説
HandBrakeでインターレースを解除
HandBrake基本情報
- ● 公式サイト:https://handbrake.fr/downloads.php;
- ● 日本語:非対応;
- ● 対応OS:Windouws Vista以降/macOSv10.7以降/Linux;
- ● 入力フォーマット:DVD、BD、MP4 ( M4V ) , MKV , MPG ( MPEG ) , AVI , WMV , FLV , WEBM , MOV など様々な動画ファイル;
- ● 出力フォーマット:AVI、WMV、MPG(MPEG-1/MPEG-2)、MP4、M4V、MKV、OGM、FLVなど。
HandBrakeは、各種動画ファイルを変換できる無料動画ファイルエンコードソフトです。動画変換のほかにも、保護のかかっていない DVD や Blu-ray ディスクから動画ファイルを作成することも可能です。HandBrakeで細かくエンコード設定を行うことでインターレースを解除することができます。
HandBrakeでインターレースを解除する手順
-
1、HandBrakeをダウンロード
https://handbrake.fr/downloads.phpからHandBrakeをダウンロードしてインストールします。
注意https://zh.osdn.net/projects/handbrake-jp/から日本語版をダウンロードできますが、公式サイトではないし、ダウンロードする際マルウェアが埋め込まれているケースもあるのでご注意ください。
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2、ファイルを読み込む
ソフトをインストールした後、クリックして起動します。そして画面の上部にある「file」ボタンをクリックし、インターレースを解除したい動画ファイルを選択します。
-
3、インターレスを解除
動画を追加した後、「Filters」をクリックします。そしてその下にある「Deinterlace」の後の、選択項目は「Off・Yadif・Decomb」の3種類があります。「Yadif・Decomb」のどちらかを選んでおけばインターレスを解除できます。
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4、動画を出力(保存)
最後は、上にある「Start Encode」をクリックするとファイルの変換(出力)が開始されます。
ポイント 「Destination」の項目から「Browse」をクリックすると、変換したファイルをどんなファイル名でどこへ置くか設定できます。デフォルトのままで構いません。
HandBrakeの代わりにインターレースを解除できる方法は?
インターレースを解除する時、HandBrakeを利用する方は多くいると思いますが、HandBrakeは他のソフトと比べて遅いそうですし、エラーが表示され、失敗することなど時々ありますね。おまけに、日本語版のインストールも面倒です。では、HandBrakeで上手く行かない場合、また、HandBrake日本語化できない場合はどうしたらいいでしょうか?
次は、HandBrakeの代わりにインターレースを解除できるソフトWinX HD Video Converter Deluxeを使って、動画のインターレースを解除する方法を紹介していきます。
WinX HD Video Converter Deluxe基本情報
- ● 公式サイト:https://www.winxdvd.com/hd-video-converter-deluxe/index-jp.htm;
- ● 日本語:対応;
- ● 対応OS:Windows 7/8/8.1/10、Mac OS 10.6以降;
- ● 入力フォーマット:3GP、ASF、AVI、FLV、M2TS、MOV、MP4、M4V、MPEG、DAT、MKV、RMVB、RM、TS、VOB、WMVなどほぼすべての動画ファイル;
- ● 出力フォーマット:AVI、WMV、MP4、MPG、FLV、ASF、MKV、TS 、MOV、H.264、HEVCなど。
WinX HD Video Converter Deluxeは、優れた動画変換ソフトとして、「インターレース解除」機能が搭載しており、様々な形式の動画のインターレースを解除して、プログレッシブ動画に変換することができます。また、HandBrakeは英語しか対応していないに対して、WinX HD Video Converter Deluxeは公式より日本語版も開発されています。操作も簡単で軽くて、初心者の方や、pcスペックが低い方にもおすすめします。
次はWinX HD Video Converter Deluxeを使って動画のインターレースを解除する詳しい手順を紹介していきます。
WinX HD Video Converter Deluxeでインターレースを解除する手順
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1、WinX HD Video Converter Deluxeをダウンロード
公式サイトからWinX HD Video Converter Deluxeをダウンロードしてインストールします。
注意Windows 版・Mac 版があり、使用環境によって選択してください。
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2、ファイルを読み込む
ソフト起動して画面の上部にある「+動画」をクリックして、インターレース解除したい動画を選択してソフトに追加します。
-
3、出力形式を選択
動画を追加した後、「出力プロファイル」から変換したい動画ファイルを選択して「OK」をクリックします。
-
4、インターレースを解除
右側にある「インタレース解除」にチェックを入れます。
-
5、動画を出力
最後には「RUN」ボタンをクリックすると、動画インターレースを解除することが始まります。作業が完了した後、変換した動画を保存しているフォルだが自動的に開き、そこから変換した動画を確認できます。
ポイント「保存先フォルだ」右の「ブラウザ」により変換された動画の保存場所を選択して変更できます(デフォルトのままでもOKです)。また、高画質で動画を変換したい場合、「高品質エンジンを使用する」にチェックを入れてください。高品質エンジンを使うと、変換の時間が長くなることをご注意ください。
まとめ
以上では、HandBrakeでインターレースを解除する方法、インターレースの意味、インターレース解除の原因、そしてインターレース解除できるソフトについてご紹介しました。
また、インターレース方式は早い動きの映像でも滑らかできれいに映るというメリットもあるので、激しい映像やスポーツなどの動きの速い映像、またインターレース動画対応機器で再生する予定の動画であるならば、インターレースは解除しない方がおすすめです。
この記事を書いた人:ミツキ
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