CD容量の豆知識:CD最大容量や収録時間は?CD容量足りない場合の対策も!
音楽やデータをバックアップ・保存する方法として、CDは非常に普及しており、重要な役を演じています。そして質問サイトに検索してみると、以下のようなCDの容量についての質問も多いです。
「音楽CDの容量(アルバムの場合)は、どれくらいあるのですか?」
「CDで1曲どれくらいの容量ありますか?」
今回は、CDの容量、種類などについて解説したいと思います。また、CDの容量が足りない時の対処法も紹介していきます。
CDの容量は?
CD最大容量
CDとは、「Compact Disc」の略称です。主に音楽データの記録に向いた光学メディアですが、音楽以外のデータももちろん記録できます。
直径12cm、厚さ1.2mm とDVDと同じ大きさです。正規の規格では、CDの容量は「650MB」と「700MB」の2種類に分かれています。中には「865MB」といった大容量タイプもあるが、ドライブによっては書き込めない、CD再生できないなどの不具合もあるので注意してください。
CD収録時間
現在販売されているCDディスクの規格的な最大収録時間は、「74分」と「79分58秒」の2種類存在しています。
CDの規格は、本来が74分(データ記録容量なら650MB)です。最近では、録音時間の大きい80分(データ記録容量なら700MB)のCDディスクが発売されています。
1枚のCDに収められる曲数は曲の長さによって違っています。例えば、650MBのCDに3分の曲を入れると、74÷3で24曲になります。CDの最大収録曲数は99曲までとなります。
- 74分を超える音楽CDはCD-DA(Compact Disc-Digital Audio)と呼ばれる規格から外れる事になり、音楽CD再生機器で正常に再生できないトラブルが発生するリスクが高まりますので避けることがオススメです。
CDは音楽用とデータ用がある
DVDと同じく、CDディスクには様々な種類があります。
大きく分類すれば、「音楽用」と「データ用」CDの2種類があります。どちらにも同じように、パソコンのデータを保存することができますが、違いは著作権料の有無だけです。
音楽用CDには、CDプレーヤー/レコーダーで音楽を記録・再生することに特化して作られた規格で、販売価格に一般に市販されている音楽 CD を個人で楽しむ目的のためにコピーをするための著作権料(私的録音補償金)が含まれています。
ただし、パソコンで音楽データを記録するのなら音楽用である必要はなく、データ用CDでもちゃんと記録できます。音楽用CDに比べデータ用CDでは、安価ですが音質的な違いはありません。
CD種類
CDを細かく分類すれば、複数の種類があります。一般的に購入できるCDは、CD-ROM、CD-R、CD-RWなどの種類があります。それぞれには意味、特徴もあるので、使用用途に合わせて適当なCDディスクを選択してください。
以下では、CDの種類とその特徴について紹介していきましょう。
CD-ROM
CDーROMは「Compact Disk Read Only Memory」の略称で、読み取り専用の記録メディアです。
読み込み専用のディスクで、書き込みはできません。すなわちユーザーはデータの書き込みや消去といった操作が出来ないようになっています。
直径12cmのディスク片面に、650MB前後(利用者の使用可能な容量)のコンピュータ用デジタル情報が記録できます。
CD-R
CD-Rは「Compact Disk Recordable」の略称で、データを一度だけ書き込めるCDです。
「Recordable」は「記録可能な」という意味で、ユーザーはCD-Rにデータを記録させることが出来ますが「一度だけ」という制限があります。また、一度書き込んでしまったデータは削除できません。互換性が高くほとんどのCDプレーヤで再生できるところがその特徴です。
一般的に売られているCD-Rの容量は700MB(音楽80分相当)が多く、650MB(音楽74分相当)も一部市販されています。
CD-RW
CDーRWは「Compact Disk ReWritable」の略称で、データの書き換えが可能な書換型の記録型CDです。
「ReWritable」は「書き換え可能な」といった意味合いで、ユーザーが任意のデータを何度(1,000回以上)でも書き込んだり消去したりできます。繰り返し使いたい場合は「CD-RW」がおすすめです。
容量は通常のCDと同じ、650MB(音楽74分相当)と700MB(音楽80分相当)の2種類があります。
- 1、対応していないCD-ROMドライブやCDラジカセなどでは読み取ることができないことがあります。
- 2、CDプレーヤーによっては、CD-RWが再生できないものもあります。
CD容量足りない場合は?
「音楽などをCDに焼こうとしたいですが、音楽ファイルの容量が大きすぎてCDに焼けない・・・」こんな経験ありませんか?
結論からお伝えすると、音楽CDは、仕様上「最大80分(650MBメディアは74分)」までなので、音楽データの総演奏時間の合計が80分(74分)を超えると、容量不足になります。ファイルサイズがCDの容量以内でも、「容量オーバー」です。
次はCD容量足りない場合の対策を紹介していきます。
対策1、曲を短くする
CDの音楽を短く切って編集することで、ファイルサイズや総演奏時間を短縮することができます。例えば、間奏や繰り返し部分をカットして1番だけのショートバージョンにしたり、前奏や後奏を除いて短くしたりすることができます。
対策2、2枚に分ける
できるだけ不要部分をカットしてデータ容量を減らして、それでも容量オーバーになる場合は、データを分割して2枚のCDに焼くことがオススメです。
2枚のCDに分けて焼くことで、曲を編集して短くする必要もなく、完全にCDに書き込むことができます。
対策3、700MB以上のCDを用意
700MB以上のファイルを書き込みたいときは700MB以上のCDを用意するのがおすすめです。
今市販CDの多くが650Mや700Mですが、実際700MBを超える、「865MB」といった大容量タイプCDも売っています。容量が865MBのCDでオーバーバーンをすると99分の音楽CDを作成できます。
対策4、音楽を圧縮
容量オーバーを解決するには、ファイルの容量を圧縮してファイルサイズを小さくする方法もあります。
音楽を圧縮する方法というと、「形式変換」と「ビットレートを減らす」2つがあります。MP3など圧縮形式のファイルなら、容量が足りないCDにも多くの曲数を書き込むことが可能です。また音声ファイルのビットレートを下げることでファイルの容量を圧縮できます。ただし、ビットレートを減らすということは音質が下がるということになるのでご注意ください。
まとめ
以上、CDの最大容量、種類や特徴、そしてCD容量が足りない時の対策について詳しく紹介しました。CDに焼く前、その容量に見合ったCDディスクを選択する必要があります。
この記事を書いた人:ミツキ
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