メニューバーにある[ツール]⇒[ピクチャ]⇒[参照]をクリックするて、プレビュー専用のプレイヤー(デフォルトプレイヤーはVLC)を変更することができます。
前回の記事で動画エンコードソフトHandBrakeのダウンロードから各種設定までのやり方を詳しく紹介しました。
HandBrake最新版をまだインストールしていないなら、まず上の記事を参照してHandBrake日本語版をダウンロードしてインストールしてください。
今回は、HandBrake日本語版の使い方をまとめてみたいと思います。
[DVDやブルーレイなどの動画ファイルをHandBrakeでiPhone用に変換する方法]から[HandBrakeで字幕設定する方法]まで、HandBrake使い方を細かく、画像付きで解説してるので、初めての方でもわかりやすくなっています。
ちょっと少し長くなりますが、HandBrakeでDVDをできるだけ高画質のままiPhone用に変換したいと思っている方や、手元の動画ファイルをHandbrakeでMP4に変換できないことに悩んでいる方は本記事を是非参考にしてみてください。
初期状態でHandBrakeの日本語版を起動するとこちらの画面になります。
[ソース選択]画面では、変換する動画ファイルをHandbrakeに追加することができます。もちろん、その後で変換元のファイルの追加も行ってもいいです。
[キャンセル]をクリックしたら、Handbrakeのメイン画面が表示されます。↓↓
[ファイル]、[ツール]、[プリセット]、[キュー]、[ヘルプ]からなるメニューバーには、変換元の追加、基本的設定、ソフト終了、キューの追加・表示、プリセット管理などの機能が格納されています。
変換元の追加、キューに追加、エンコード開始、キューに追加、プレビュー表示、プリセット管理などの機能を表示している領域です。
変換元となる動画ファイルのタイトルや、アングル、再生時間などの詳細情報がここに表示されます。
必要に応じて、出力ファイルのコーデックや解像度などが含まれているプリセットを選択することができます。
ここでは、HandBrakeに追加された動画ファイルの出力形式、音声/映像品質、字幕などのパラメーターを細かく設定できます。詳しくはHandBrakeの設定方法を参照してください。
保存先と出力ファイル名を設定できる領域です。
Blu-ray/DVD/動画ファイルをHandBrakeでiPhone用またはMP4形式に変換するためには、まずは、その動画ファイルをHandBrakeに取り込む必要があります。
ツールバーにある[変換元]アイコンをクリックして、変換したい動画ファイルを指定します。
次に、[保存先ファイル]のボックスの右端にある[参照]ボタンをクリックし、変換する動画ファイルの保存先を自分の分かりやすい場所に変更します。
そして、HandBrakeでDVD/動画ファイルを高画質で変換する方法を紹介します。
気に入った動画ファイルを元の高画質を維持したまま、iPhoneで再生できるフォーマットに変換させるには、[プリセット]のボックスに[Devices]⇒[Apple ○○p○○ Surround]を選択します。
ここでは、上図のように[Apple 720p30 Surround]を選択します。
次に、[概要]タブの中にある[コンテナ]のボックスに、変換後のフォーマット(ファイル形式)を選択します。
[MP4]、[MKV]、[WebM]という3つの選択肢が用意されており、汎用性の最も高い[MP4]を選択するのは一般的です。
DVD/Blu-rayの字幕を単独のトラックファイルとして取り出したい場合は、[MKV ]を選択するほうがいいです。
元の高画質を維持したまま、Blu-ray/DVD/動画ファイルをHandBrakeでiPhone用形式に変換させるには、[出力ファイルの設定]パネルで各種のパラメーターを細かく設定する必要があります。
[コンテナ]以外の部分は、通常はデフォルト値のままにして特に変更する必要はありません。
初期設定の状態では[Display Size]の横にある[自動]にチェックが入っていると、アスペクト比(縦横比)を維持したまま出力するので、注意が必要です。
他の設定はデフォルト値のまま、変更しません。ただ、希望するなら変更も可です。
画質のよくない古い動画であれば、[Sharpen]と[Deblock]のボックスに必要に応じて設定することで、画質の荒い動画を綺麗に補正することができます。
他の設定なら、デフォルトのまま変更の必要はありません。
[Video Encoder](映像コーデック)…[H.264(x264)]を選択します。
[フレームレート(FPS)]…[Same as source]を選択します。
[Quality]…[固定品質]にチェックを入れて、下側にあるスライダーを右に移動します。RFの値が小さくなるほど、出力の画質がより良くなりますが、エンコード時間が長くなります。通常は、RFの値が20前後に設定されるほうがいいです。
他の設定なら、デフォルトのまま変更の必要はありません。
音声に特にこだわりがなければデフォルト設定のままでも構いません。
多言語の字幕を表示させるためには、左上の[Tracks]をクリックして、[新規トラック追加]を選択します。
すると、[吹き替え字幕スキャン]の下に新な選択ボックスが現れます。表示される選択ボックスから必要な字幕を選択して、字幕表示の方法を必要に応じて設定します。
HandBrakeで字幕設定方法については、Handbrakeの字幕設定方法:Handbrakeで日本語字幕を追加、抽出、フォント変更を参照してください。
チャプターに特にこだわりがなければデフォルト設定のままでも構いません。
これで、高画質でiPhone用の形式に変換するための設定は終了です。
最後は、ツールバーにある[エンコード開始]ボタンをクリックすると、気に入ったBD/DVD/動画ファイルをHandBrakeでiPhone用の形式に高画質で変換することが始まります。
Handbrakeで気に入ったDVD/BD/動画ファイルをMP4形式に変換させるには、[概要]タブの中にある[コンテナ]のボックスに[MP4]を選択します。
次に、[保存先ファイル]の横にある[参照]アイコンをクリックし、保存先を自分の分かりやすい場所に変更してから、ファイル名と拡張子を変更する必要があります。
[ファイルの種類]の選択ボックスに[mp4(*.mp4,*.m4v)]を選択すると、ファイル拡張子はデフォルでは[○○.m4v]が表示され、上図のように手入力で[○○.mp4]に書き換られることができます。
[アナモフィック]のボックスに[None]を選択すると、下側の[Display Size]の[自動]にチェックを入れます。
[フィルター]、[動画]、[音声]、[字幕]、[チャプター]タブの設定はiPhone用に変換するための設定方法と完全に同じなので、ここでは改めて説明しません。
これで、元の高画質を維持したまま、HandBrakeでMP4形式に変換するための設定は終了です。
最後は、画面上部の[エンコード開始]ボタンをクリックすると、気に入ったBD/DVD/動画ファイルをHandBrakeでMP4に高画質で変換することが始まります。
HandBrakeで動画圧縮を行うためには、まずは、圧縮したい動画ファイルをHandBrakeに取り込む必要があります。
ツールバーにある[変換元]アイコンをクリックして、圧縮したい動画ファイルを指定します。
因みに、圧縮した動画をInstagram、ニコ動、Twitter、TikTokなどの動画サービスにアップロードしたい場合は、上図のように[Web用に最適化]にチェック入れる必要があります。
次は、[寸法]、[動画]、[音声]という3つのタブにあるパラメーターを設定する必要があります。
[Resolution Limit]のボックスに[カスタム]を選択したら、[Maxinum Size]が下に表示されます。
[Maxinum Size]のボックスに、必要に応じて圧縮後の解像度を設定します。
圧縮動画をニコ動などの動画共有サイトにアップロードしたいなら、幅の値を576Pまたは480Pに設定するのがおすすめです。
[Video Encoder]…[H.265(x265)]を選択します。
[フレームレート(FPS)]…[30]を選択します。
[品質]…[固定品質]にチェックを入れて、下側にあるスライダーを左に移動します。RFの値が大きくなるほど、動画サイズがより小さくなりますが、画質が低下します。通常は、RFの値が23に設定されます。
必要な音声トラックを選択して、[コーデック]を[AAC]、[ミックスダウン]を[Stereo]に設定します。
ビットレートの値は、変換元動画のビットレートを超えることはできません。推奨値は96〜128くらいにします。
これで、HandBrakeで動画圧縮ための設定は終了です。
圧縮開始の前には、ツールバーの[プレビュー]で圧縮効果を確認するすることをおすすめします。
メニューバーにある[ツール]⇒[ピクチャ]⇒[参照]をクリックするて、プレビュー専用のプレイヤー(デフォルトプレイヤーはVLC)を変更することができます。
最後は、ツールバーにある[エンコード開始]ボタンをクリックすると、気に入ったHandBrakeで動画ファイルを圧縮することが始まります。
HandBrakeで字幕設定を行う前に、各ボタンと項目を確認しましょう。
字幕タブのアイコンを確認したら、次はHandBrakeで字幕設定する方法を紹介します。
[Tracks]⇒[新規トラック追加]を選択し、[吹き替え字幕スキャン]の下に表示されたボックスから必要な字幕を選択します。
[焼き込み]のチェックボックスをチェックすることで、選択した字幕をHandBrakeで動画内に焼き付けることがができます。
Handbrakeで字幕を動画に焼け付けると、画像として映像と合成したため、字幕が非表示されることはできないのでご注意ください。
[焼き込み]チェックボックスのチェックを外した時は、別トラックに保存されるソフト字幕になります。再生ときは、ソフト字幕を表示・非表示にすることができます。
会話や画面表示される説明文が外国語になるとき、その部分だけ字幕を表示させたいなら、どうしたら良いのでしょうか。
実は、[強制字幕のみ]を選択するだけでいいです。
[Tracks]⇒[新規トラック追加]を選択し、[吹き替え字幕スキャン]の下に表示されたボックスから必要な字幕を選択します。
[強制字幕のみ]のチェックボックスをチェックすることで、再生時に、外国語が出る場合だけで該当の字幕が表示されます。
Handbrakeは、VOBSUB、PGS、Closed Caption(CC)、SRT、SSAという5つの字幕フォーマットしか対応できません。
というわけで、別フォーマットの字幕を動画に追加すると、字幕が出ないのは当然なことです。
また、言語字幕を選択したが、[追加]ボタンクを押すのを忘れるため、再生とき字幕ができない場合もあります。