【安全性】VLCメディアプレーヤーは安心して使えるか?危険性があるか?
VLC Media Player(VLCメディアプレーヤー)とは、WindowsやMacなどのさまざまなプラットフォームで動作しており、オープンソースのマルチメディアプレーヤーです。
完全無料で使える上に、広告もなし、機能が豊富で非常に使いやすくて好評です。だが、初めての方にとって、VLCメディアプレイヤーの安全性について気になるのではないでしょうか。
今回の記事では、VLCメディアプレーヤーの安全性についてわかりやすく解説しましょう。
目次
(1)VLCメディアプレーヤーは安心して使えるか?
- 1. ウイルス侵入の危険性
- 2. 同梱ソフトが紛れ込む危険性
- 3. アップデートの打ち切りによるサービス終了の危険性
- 4. 個人情報流出・漏えいのリスク
- 5. 使い方が不適切で法的なリスクが生じる危険性
(2)VLCメディアプレーヤーの代わりになる安全なものおすすめ
(3)最後に
(1)VLCメディアプレーヤーは安心して使えるか?
フリーソフトの中で危険なソフトも多いため、パソコンにインストール前にきちんと確認しておきましょう。
この部分では、以下5つの視点から、VLCメディアプレーヤーの安全性について掘り下げていきたいと思います。
1. ウイルス侵入の危険性
結論からいえば、VLCメディアプレイヤーは大手ソフトダウンロードサイトgigafree、freesoft、窓の杜にあるので、安全に使うことができると思います。
日本ではVectorや窓の杜など、海外ではGitHubなどでオープンソースとして開発されているものは専門家やヘビーユーザーのチェックが入っているものが多いと思われるので比較的信用できます。VLC Media Playerにはウィルス感染の危険やバックドアなどの仕掛けがあるかどうかは、そこからダウンロードできるかどうか判断できるように思います。
だが、ダウンロード元によっては、ダウンロードリンクなのか広告なのかウィルスやマルウェアをダウンロードさせるためのダミーなのかわからないようなところもあるので、できるだけメジャーなサイトか、作者のサイトや作者がリンクを貼っているサイトからダウンロードしたほうが安全です。ダウンロードページに運営元が記載されていなかったり、過剰にダウンロードを推奨する文言が書かれていたり、極端に情報が乏しいサイトからは、ダウンロードしないようにしましょう。
念のため、ダウンロードしたものをウィセキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)でチェックしてもよいでしょうか。
2. 同梱ソフトが紛れ込む危険性
2022年11月21日の現時点では、VLCメディアプレイヤーをインストールするとき、本体だけがインストールされます。同梱されている別の不要なソフトも一緒にインストールされてしまうことはありません。
だが、フリーソフトをダウンロードしてインストールするときには、同梱ソフトが紛れ込む可能性が高いという認識が必要です。
不要なソフトやツールをインストールしないように、下記のことを心がけましょう。
- ➊.よく見ないで、次へ、次へで進まない
- ➋.推奨インストール、簡単インストールは選ばないで、詳細インストールを選ぶ。
基本的に、VLCメディアプレイヤーをインストールするときのも、このルールに従った方がいいですよ。
3. アップデートの打ち切りによるサービス終了の危険性
VLCメディアプレイヤーは、フランスを拠点とする非営利団体「VideoLAN」を中心として2001年からいままで長年開発が行われています。最新版は2022年3月にリリースされました。
だが、どんなソフトでも、開発は永遠に続くというわけでもないので、開発の打ち切りにより、アップデートが終了してしまう可能性は否定できません。
ただし、アップデートが終了するだけで、インストールしているソフトはそのまま使えるケースがほとんどです。
つまり、「安全性」という観点からは、無料ソフトであることが理由で高リスクになることはないと考えてよいでしょう。
- ヒント
- ソフトの作成時に問題がなくても、長期間メンテナンスされていない場合は新しいOSに対応していなかったり、脆弱性が見過ごされているかもしれません。多くの場合、できるだけ頻繁に更新されているソフトの最新版を使うのが最も安全でしょう。
4. 個人情報流出・漏えいのリスク
第三者に個人情報知られてしまうことを「個人情報漏洩」といいます。「個人情報」が第三者に知られると、それを利用した迷惑行為や犯罪行為に巻き込まれる危険があります。
個人情報を盗むことを目的としたさまざまな悪意のあるプログラムが存在します。基本的に、こういった不正プログラムはセキュリティ対策を適正に行っていれば、ダウンロードが自動でストップしたり、警告を表示してくれます。
VLCメディアプレイヤーの場合、セキュリティーソフトでチェックしたら反応がありません。また、全ての操作は個人情報の入力が要らないから、知らないうちに個人情報漏れの心配がありません。
5. 使い方が不適切で法的なリスクが生じる危険性
VLC自体は危険な物ではないが、著作権法改正に伴い、VLCが不正に使われる可能性があります。
例えば、VLCでコピーガードされたDVDを再生したり、Webからオンライン動画をダウンロードしたりするなど著作権で保護されるコンテンツを扱うとき、著作権違反になってしまいます。
著作権法違反をした場合には、10年以下の懲役または、1,000万円以下の罰金が課せられます。
とりあえず、VLCメディアプレイヤーをインストールするとき、一通り使用許諾契約書や規約に目を通して合法的に使用しましょう。利用規約違反や違法ダウンロードを犯そうとしている事に自己責任の考えを持ってください。
(2)VLCメディアプレーヤーの代わりになる安全なものおすすめ
VLCメディアプレーヤーの安全性について、不安に思っている方であれば、VLCの代わりに、100%安全な「5KPlayer」を試してもいいでしょうか。
5KPlayerは、無料で使えるメディアプレーヤーの一つです。VLCより動作も軽いし、UIも分かりやすいです。
また、フリーソフトでは珍しくAirPlayに対応していたり、4Kを超える解像度の動画再生ができたりするのが良いところです。
動画再生以外、ストリーミングサイトから動画をダウンロードしたり、動画をMP3・AAC等の音楽ファイルに変換したり、ラジオを再生したり、AirPlayでスマホ・タブレット等の画面をPCに映せたりすることもできます。
(3)最後に
今回の記事では、VLCメディアプレーヤーの安全性について4つの視点から紹介しました。
VLCは、オープンソースとして開発をされていて、その中身は詳らかにされてて公明正大です。
どれとは、あえて言わないけど、プロプライエタリで開発されて、その中身がブラックボックスであり、内部(裏)で何をしているかが分からない、他のメディアプレイヤーよりは、遙かに信頼できるという点では安全でしょう。
もちろん、人が作るモノだから、人は間違える動物なので、バグもあるし、バグに起因する脆弱性もあるが、これは、プロプライエタリでも同じことです。
要するに、VLCメディアプレーヤーは100%安全とはあまり言えないが、比較的安心して使えることができると思います。
VLC Media Playerをダウンロードするかどうか検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
この記事を書いた人:小林ほたる
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